【専門家パートナー記事】「理想の家計」とは?
【公開日】 2021年08月10日
それぞれのご家庭において、仕事をして収入があり、その範囲内で生活をしています。
それで銀行残高が少しでも増えていると黒字です。
しかしもしかしたら、毎月は微妙に赤字だけどボーナスで穴埋めしてトータルでは黒字です、というご家庭もあるでしょうか?
ファイナンシャルプランナーに相談することの一つに、家計の見直しがあります。
現状の家計を確認し、将来のライフイベントと家計をどのように整えていくのかを一緒に考えていきます。
お子さまの大学進学などで単年度の赤字はあるかもしれませんが、累計の赤字を回避するように検討、相談していきます。
まずは、毎月の家計はどうなっているのか収入と支出を確認し、現状を把握します。
その時に、理想的な家計とは?という会話になります。
理想は「収入の80%が生活費」、つまり「20%は貯蓄」です。
後述しますが、すべて預金ではなく資産形成も必須です。
貯蓄(資産形成)20%
住居費(ローン・家賃)20%
食費・日用品 15%
教育費 15%
保険料 6%
(あとは、車両費・携帯代・交際費・おこづかい・被服費などがあります)
ご家庭によっては、こだわりポイントがあると思います。
食費はしっかりかけて美味しいものを食べたい!というご家庭は食費の比率が高くなりますし、いろいろ我慢してでも旅行は定期的に行きたい!というご家庭は生活費を抑えて旅行資金を貯めることになります。
それでも、理想の家計を考えると、貯蓄を20%、さらに言うと住居費20%
この2項目が達成できれば、あとは大きい問題はありません。
貯蓄20%ですが、そのまま銀行の積み立てはもったいない、機会損失です。
2021年の普通預金金利は年利0.001%、つまり100万円を一年間預けて利息10円です。
これでは資産形成の意味は無く、保管をお願いしているだけです。
全額を資産形成に回す必要はありませんが、つみたてNISAの活用を検討してはいかがでしょうか。
年間40万円限度で20年間、運用益が非課税となります。
(NISAを活用しない場合は約20%の課税)
投資信託を購入するので元本保証ではありませんが、前向きに資産形成に取り組むことをお勧めします。
手取り収入の20%を貯蓄、そしてその一部を資産形成として運用に回す。
これが、理想の家計です。
ライフスタイルプラス
代表 福田智司