【専門家パートナー記事】あらためて老後2000万円問題を考える
【公開日】 2022年01月17日
2019年、老後に2000万円不足するという情報が公表されました。
じつは、金融庁の市場ワーキンググループは毎年検証し発表しています。※総務省のデータ
これは、あくまで全国の平均データであって、皆様ご自身のことではないということが重要なんです。
2000万円不足の方もいれば、3000万円不足の方もいるし、1000万は残るという方もいるでしょう。
なので、このようなデータや報道での情報は、自分のことを考えるきっかけに過ぎないということです。
さて、ご自身の老後は大丈夫ですか?お時間があるときに考えてみませんか?
まずは、年金はいくらぐらいでしょうか?
50歳以上の方はねんきん定期便で具体的な見込み額が確認できます。
配偶者がいる場合はご夫婦でいくらぐらい受け取れるのかを確認しましょう。
ただし、若い方はざっくり見当をつけるしかないです。
もし、不足しそうだとしたら、毎月いくら不足するのかを考えます。
それを30年でどの程度不足するのかを考えておきます。
例えば、毎月の世帯での年金額が20万円だとして、生活費はいくらぐらい必要でしょうか。
現在の生活から推測します。
もし25万円の生活費が必要な場合は、毎月5万円不足することになります。
この場合、年間60万円不足、30年で1800万円不足という計算になります。
年金額と生活費の差額が無ければ、不足しません。
不足することが予想される場合は、対策として、支出を減らす、収入を増やす、資産形成すること。
支出を減らす王道は、固定費削減。
携帯代を格安に、生命保険をスリム化、住居費は住宅ローン繰り上げ返済で年金生活が始まるまでに精算できるように、賃貸の場合は安い家賃の物件に住み替えするなど。
収入を増やす王道は、仕事を長く続ける。継続雇用、自営業で仕事するなど
資産形成の王道は、長期で積み立てすること。
これは年齢によりますが、間に合うなら、iDeCo、つみたてNISAなど節税の仕組みを活用して、リスクを取りながら資産形成に取り組むことをお勧めします。
積立する期間が短い、あまりない場合は、銀行にある資金の置き場所を考えましょう。
投資信託や債券などを活用し、資産を長持ちさせることを念頭に運用することを検討しましょう。
ライフスタイルプラス
代表 福田智司